第97回 天皇杯 全日本バスケットボール 選手権大会京都府社会人バスケットボール 連盟 予選会 決勝戦
尚徳クラブ ー R・J・BeerZ
スタートは
尚徳 6.17.24.27.77
R・J 3.6.7.10.14
出だしの5分間は互いに様子見のような雰囲気が漂う。
尚徳 6 – 6 R・J
R・J は #0、#18 がイン。
ここで試合が動いた。
「 捻挫で万全ではなかったので、空いていたら打とうと決めていました。 」
( #0 竹本 隼 )
との言葉通り、#0 竹本 がボールをキャッチした瞬間、
一切の迷いなくスリーを放つ。
尚徳 6 – 9 R・J
味方選手の2点を挟んだ後、
竹本選手がさらに2本連続でスリーを決める。
尚徳 6 – 17 R・J
一気に点差を広げた。
( 限られたプレイ時間の中で6本のスリーを決めた竹本(隼))
尚徳からすれば、ディフェンスが振り切られたのではなく、
ほんの僅かなディフェンスの距離感から打たれただけであったので悔やまれる失点であった。
ここで尚徳ベンチは流れを変えるべく、
ベテラン#5 浜田を投入する。
決して長距離シューターではない浜田であるが、
勝負師としての感はまだまだ健在で、すぐにスリーを決める。
尚徳 9 – 19 R・J
ベテランの存在感が尚徳に力を与えようとした瞬間、
『 シュッパッ 』
乾いた音が、流れをR・Jに呼び戻す。
#0 竹本の4本目のスリーが決まった。
「 三井かよ、、、、 」と
感嘆とため息の混ざった声が聞こえてくる。
#0 竹本の 4/4 のスリーが大きく影響し
R・Jが15点のリードを奪い第1クオーターを終える。
尚徳 9 – 24 R・J
相手の絶好調のスリーが出たとはいえ、
尚徳クラブは簡単に離されるようなチームではない。
第2クオーターのスコアは
12 – 13 と互角の戦いであった。
尚徳 21 – 37 R・J
ただ、第2クオーターも#0 竹本が
絶妙のタイミングで2本のスリーを決めた。
1本目は
12 – 25 の 13点差から16点差にし、
2本目は
ラスト1分でコートインして
21 – 34 の 13点差から16点差にした。
特に2本目はベンチの注文通りのスリーであった。
13点差はFG2本で1桁差になるのに対して
16点差はFG3本でもまだ2桁差である。
ここでの3点は非常に大きい。
( 尚徳#77 下田 粘り強くゴール下に切れ込んだ )
その後はお互いゾーンディフェンスや
選手交代を行い、ほぼ互角の展開を繰り広げた。
竹本へのディフェンスの対応をみせた尚徳であったが、
この日2試合目ということもあり、打てる戦略が限られた。
最終スコア
尚徳 55 – 75 R・J
前半のリードを守り切った
R・J・BeerZ が
天皇杯予選での初優勝を手に入れた。
( 竹本に次ぐ14得点 #7田原 若手の台頭が目立つ )
R・J・BeerZ は 社会人の近畿地域リーグに
京都から唯一参加している。
近畿地域リーグの上位4チームが全国大会へ出場できるが、
昨年度は惜しくも5位となってしまい、あと一歩のところで全国を逃した。
今期、新たに7人の若手メンバーが加わったことが
結果的にコロナ禍での練習量不足のマイナスを帳消しにした。
今大会、ベスト4に残った
R・J・BeerZ、尚徳クラブ、BLACK BASS、京都教員チームの
スタメンだけを見れば、どのチームも遜色がない。
優勝したR・J・BeerZ は、インサイドプレイヤー、パワープレイヤーの
選手層の厚さで有利であった。
選手層の薄さをカバーした他のチームの頑張りも目立ったが
( 準決勝はR・J・BeerZ 72- 69 BLACK BASS )
1日2試合のトーナメントではやはり影響が大きかった。
近畿地域リーグを勝ち上がるために
ディフェンスの強化を掲げているので、
新たに加わった7名がどこまでアジャストするのか楽しみである。
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