2021年インターハイ京都府予選(女子の部)で洛西高等学校がベスト8入りを果たした。
ベンチエントリー15人中4人が高校からバスケットを始めた選手である洛西高校。
学業面や通学圏など、部活動以外の理由で進学してきた選手ばかりである。
ところが、朝練の取り組みを聞いて非常に驚いた。
毎朝、7時30分からのチームの朝練の前に6時45分頃から個人練習を行っているそうである。
これは強豪校と比べても遜色ない練習量である。
また以前、部活ノートを拝見させて頂く機会があったが、
技術面だけでなく、感謝の気持ちなども綴ってあり素晴らしいと感じた。
「 目標はベスト16 」
スポーツ推薦や体育科のない高校にとっては府大会出場やベスト16が目標となるケースが多い。
洛西高校は市部予選を危なげなく勝ち上がり、府大会出場を決めた。
( 市部代表決定戦 )
大谷 42 - 78 洛西
向陽 45 - 90 洛西
そして府予選の初戦も勝利し、目標の先のベスト8に駒を進めた。
( 府予選 )
洛西 88 - 52 紫野
( 紫野戦では34得点の#10福田選手もバスケット未経験者である)
京都精華学園、鳥羽、京都明徳、福知山成美、西城陽、京都西山、京都すばる、そして洛西。
ベスト8常連校の中に名を連ねた。
今大会は近畿大会の出場権の関係で準々決勝で敗れたとしても、
3-5位を決めるトーナメントがあり、シードチームとの2連戦となった。
( 府予選 準々決勝 )
鳥羽 85 - 42 洛西
( 順位決定トーナメント )
京都西山 108 - 62 洛西
( ディフェンスで仕掛けて粘り強くプレイしたが、シードチームも冷静に対応した )
試合後、強豪校と2試合対戦した感想を尋ねると
「 アップから雰囲気が違いました。
キャプテンの指示も早いですが、
言われる前から各自で動けている点が違うと感じました。 」
(川村選手談)
とプレイ以外についての感想が一番に出てきた。
試合は日々の練習の積み重ねであるので、
1分1秒を無駄にするチームに勝利の神様は微笑まない。
上位に進出してくるチームは、当たり前の行動が違う。
強豪チームのプレイ面ではなく、取り組み方に目が行くということは、
普段から洛西高校の選手たちも意識しているからこそ、
素晴らしさに気づくことができたのではないか。
朝練を含めた練習量。
普段の練習の意識。
部活ノートでの振り返り。
洛西高校がベスト8に入ったのは、必然であったと感じた。
今回ベスト8シードを獲得したので、
ウインターカップ京都府予選 府大会への出場が決定した。
また1回戦は予選を勝ち抜いたチームとの対戦となるため、
実力が拮抗した相手との対戦の可能性が高い。
今回の経験がどのような影響を及ぼすのか、これからの活躍が楽しみである。