今回は【 つなぐ 】をキーワードに
鳥羽高校の選手のプレイから勝利への条件=試合で活躍するためのヒントを探る。
【 つなぐプレイ 】
昨年のWC予選、鳥羽高校が接戦で勝利した試合で感じたが、
キーパーソンは#91杉村選手であると考える。
杉村選手の最大の魅力はリバウンドであり
5番ポジションのリバウンドがほぼ互角でも
4番ポジション( 杉村選手 )の差で試合を優位に進めてきた。
1学年上の箱石選手と同様に
3Pラインよりも外に出てボールを繋いだり、
スクリーンをかけたり、
ガード、フォワードがプレイしやすい動き
が魅力である。
シュートもシンプルなキャッチ&ショットでミドルレンジのシュートを高確率に決める。
180cm以上でプレイタイムで得られていない選手にとっては
杉村選手のような献身的なプレイは参考になるはずである。
【 つなぐ時間帯 】
今年、特に重要と考えているのが、サブメンバーのプレイタイムである。
コロナ禍の影響で、試合勘が戻っていないだけでなく、
スタミナ面の不安を抱えているチームが多いと感じるからだ。
バスケットは交代を頻繁に行える競技であるので、
プレイタイムが2〜3分だけでも勝利に貢献できる。
「 井爪選手が繋いでくれたのが助かった。 」( #13 半田西之介選手談 )
との言葉通り、#22 井爪選手は持ち前のスピードを発揮して、チームに貢献した。
求められているプレイよりも
はるかに高度なプレイを身につけようとしているケースが目立つ。
難しいフローターシュートやステップバックの
スリーポイントを練習してはいないだろうか?
まずは基本的なスキルを突き詰めて行くのも
一つの方法である。
【 味方につなぐ 】
2年生の半田桃志郎選手の活躍も見逃せない。
180cm超えの選手が果敢にリングに向かうプレイスタイルは
他の4人の動きに良い影響を与えている。
例えば、リバウンドではボールを取ったら リバウンド1 で
取れなければスコアには何も載らない。
味方がリバウンドを取れる場合や、相手のオフェンスを遅らせる効果がある。
リバウンドがスコアにつかなくても挑み続けることにより、チームのプラスとなる。
自分が走り込んだ後に生まれるスペースで味方が有利な状況でプレイできる。
結果的に前からプレッシャーを減らす効果がある。
自分が動いて味方が有利になっても
スコアの上では何も記されない。