U18(高校)バスケット

Parkインタビューvol.2_東山高等学校_大澤徹也コーチ

指導者の方々にお話を聞かせて頂く

Parkインタビュー。

第2回の今回は東山高校の大澤コーチにお話を伺った。

 

 

BasketPark (以下BP):(昨年度を振り返って)

コロナ禍においてのウインターカップは何か変化はありましたか。

昨年のチームでいえば、3年生の〝  個 〟を活かすために

どういったことをしなくてはいけないとか合わせの部分の時間を取りたいのですが、

うまくいかない部分はあったと思います。

駆け引きにかける時間を使いすぎて、基礎的な部分が疎かになったり、

基礎的な部分が出来ていても、合わせができなく、結局うまくいかなかったり、

どこをどう上手くチョイスするかは、どこの指導者も苦労されていると思います。

 

 

BP : では練習ではどのようなご苦労がありますか。

 

今は怪我が怖いです。( コロナ禍において )格段に増えました。

普段は2時間半から3時間の練習のうち、1時間20−30分くらいを補強(体幹やバランストレーニング)に使います。

ですが、今( ※取材時 )は1時間半や2時間という制限がありますので、どこかを省かなくてはいけません。

最初は補強をやらすのですが、やはり時間が足りないからといって

駆け引きの練習をしだすと、いつもなら身についている動きが出来ないから

足を捻挫しましたとか膝を痛めましたという選手が多いです。

 

BP : その補強練習が怪我の予防になっていたということですね。

 

補強で体幹とかバランスとかを重要視しますので、それに時間を費やします。

体育館の冷暖房もありますし、集中力が持続します。

ところが時間限定で、何人でとかなると無理が出るんですね。

( コロナ禍後に )格段に変わったと思ったのは怪我の部分です。

バスケットの合わせなども大事ですが、

日頃からずっとやって作り上げてきたものは

もっと重要視しなくていけないと感じました。

 

 

BP : 大澤先生は京都のチームの試合をよく観られているという

印象がありますが、実際はどうでしょうか。

 

京都の代表を応援したい、逆に応援されたいという気持ちはあります。

そういう意味ではベスト4のチームであったりとか、ベスト8のチームであったりとか

京都にいる指導者の人たちがどんなバスケットをしているのかを

立場的には理解してなくてはいけない時期にきていると思います。

近畿大会などで、京都代表のチームがどうなったとかは凄く気になりますし、

うちと競い合うことによりレベルが上がるという意味では

近畿でも一目置かれる存在でいて欲しいです。

 

BP : 以前、京都府の大会で、周りの先生もご存知なかった山城地区の選手のことを

大澤先生がご存知だったのが凄いと感じました。

 

京都の子は基本、チェックします。

チームに合う合わないもありますし、うちは県外の子も多いので、

門を叩きにくい部分もあるのですが、地元の子で主力になれる選手がいれば

是非きて欲しいという想いはあります。

 

BP:昨夏の近畿大会では京都の他チームの試合もご覧になられましたか。

 

インターハイに出場するチームに勝つ姿などは頑張っているなと感じました。

指導者の世代交代じゃないですけど、若い人たちを後押しできるような

関係が出来れば良いと思います。

 

BP : 京都府内のチームとも練習試合をされたりするんですか。

 

そうですね。最近では鳥羽、橘、立命館などともしました。

京都府のレベルが上がるのであれば、協力したいと考えております。

 

 

 

BP:180cm前後の中学生プレイヤーの外を重視することについてお考えを聞かせてください。

 

外がやれるに越したことはないと思います。

大きい子たちが器用になることとかポジションアップは重要なことですし、

カテゴリーが上がるにつれて最重要的な要素になります。

若い世代から大きい子たちがアウトサイドをやるというのはOKだと思いますが、

インサイドが出来て、アウトサイドが出来るという状況にならないと

プレイの幅が狭くなってしまうんじゃないかと思います。

大きい子のハンドリングだけでなく、小さい子がポストアップして

リングアタックできるような要素も持っていて欲しいです。

 

 

BP : ミニバスやU15では個人のスキルが上がっていると思います。

しかし、中にはボールを持ち過ぎる選手も多く見受けられます。

そのような選手がいた場合、高校ではどのように指導されますでしょうか。

 

最終的には個で打開しなくてはいけない部分が出てきますので、

それを武器にして欲しいと思います。

ですから必ずしも、ボールを離しなさいとか

持ち過ぎるのは良くないという話はしません。

基本的には長く持たせることよりも別のことを教えて、

そっちの良さと今まで自分がやってきたプレイを比較させて

引き出しを増やせるような指導をしたいと思っています。

ですからうちの場合は持ち過ぎることがダメというわけではありません。

 

 

BP : 個人の技術という点では岡田侑大選手(信州ブレイブウォリアーズ)は違いましたか?

 

侑大は(中学)1年生の時からものが違いました。

さらに彼は練習の取り組み方が違いました。

休んだら良いよと言っても休んだらダメと言って練習するんですよ。

自主練習を単にやっている選手はいるのですが、

自主練習に対しての意識が全然違いました。

自主練になってからTシャツを2枚も3枚も替えるんですよ。

一番最初に始めて、一番最後までやっているます。

侑大は自主練の練習量がピカイチ、

米須(玲音:日大)は周りを動かすのがピカイチでした。

ディフェンス係であったり、パスをする係であったりと

周りが彼の自主練に付き合うのです。

朝練、昼練、練習が終わってからと全部自主的に付き合うんです。

しかも3年生が。

彼が注目されますが、取り巻く周りの選手が凄かったと思います。

バスケットを通じて、人間形成ではないですけど、

ああいう仲間は、一生の仲間になると思います。

その学年、その学年に良さがありますね。

( 3月に卒業した ) 3年生も最後はやられてしまいましたが、

〝 らしさ 〟は見せてくれました。

 

勝ったから良いというわけではなく

最後に振り返った時に、ああこうだったなと思える、

子供たちも何年か後にしんどかったけど良かったなと

思える経験をしてくれれば良いと思います。

 

Bリーグで活躍する京都の中学出身者で東山高校の卒業生

信州 岡田侑大選手(泉ヶ丘中出身)

秋田 川嶋勇人選手(中京中出身)

熊本 藤沢尚之選手(山科中出身)

 

リンク先:2022インターハイ京都府予選決勝リーグ途中経過

 

 

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