U18(高校)バスケット

『 勝利の条件 』

今回は【 つなぐ 】をキーワードに

鳥羽高校の選手のプレイから勝利への条件=試合で活躍するためのヒントを探る。

【 つなぐプレイ 】

昨年のWC予選、鳥羽高校が接戦で勝利した試合で感じたが、

キーパーソンは#91杉村選手であると考える。

杉村選手の最大の魅力はリバウンドであり

5番ポジションのリバウンドがほぼ互角でも

4番ポジション( 杉村選手 )の差で試合を優位に進めてきた。

1学年上の箱石選手と同様に

3Pラインよりも外に出てボールを繋いだり、

スクリーンをかけたり、

ガード、フォワードがプレイしやすい動き

が魅力である。

シュートもシンプルなキャッチ&ショットでミドルレンジのシュートを高確率に決める。

180cm以上でプレイタイムで得られていない選手にとっては

杉村選手のような献身的なプレイは参考になるはずである。

 

【 つなぐ時間帯 】

今年、特に重要と考えているのが、サブメンバーのプレイタイムである。

コロナ禍の影響で、試合勘が戻っていないだけでなく、

スタミナ面の不安を抱えているチームが多いと感じるからだ。

バスケットは交代を頻繁に行える競技であるので、

プレイタイムが2〜3分だけでも勝利に貢献できる。

 

「 井爪選手が繋いでくれたのが助かった。 」( #13 半田西之介選手談 )

との言葉通り、#22 井爪選手は持ち前のスピードを発揮して、チームに貢献した。

怪我やファールトラブルなど戦術以外でも試合に出場するチャンスはやってくる。
これも試合に出られない多くの選手に言える事であるが、

求められているプレイよりも

はるかに高度なプレイを身につけようとしているケースが目立つ。

 ポイントガードなら「 ミスをせずに確実にボールを運べる 」選手に
出場機会は必ず回ってくるはずである。
 それにもかかわらず、1on1からのドライブを必死に磨いたり、

難しいフローターシュートやステップバックの

スリーポイントを練習してはいないだろうか?

 技術を身につけることは良いことであるが、

まずは基本的なスキルを突き詰めて行くのも

一つの方法である。

 

 【 味方につなぐ 】

WC予選からの成長という点でいえば

2年生の半田桃志郎選手の活躍も見逃せない。

1対1やリバウンドの迫力では杉村選手にはまだまだ及ばないが、

180cm超えの選手が果敢にリングに向かうプレイスタイルは

他の4人の動きに良い影響を与えている。

 ( 自分の方が1対1は上手いのに、なんで先に試合に出られないんやろ )
 と普段感じている選手はスコア上のプレイで自分のバスケットが完結してはいないか?
 

例えば、リバウンドではボールを取ったら リバウンド1 で

取れなければスコアには何も載らない。

しかし、リバウンド争いをすることにより、

味方がリバウンドを取れる場合や、相手のオフェンスを遅らせる効果がある。

リバウンドがスコアにつかなくても挑み続けることにより、チームのプラスとなる。

 また速攻の場合では、自分が得点を決めることができなくても

自分が走り込んだ後に生まれるスペースで味方が有利な状況でプレイできる。

試合中、常に走る姿勢を見せることにより、ディフェンスは早く戻ろうとするので、

結果的に前からプレッシャーを減らす効果がある。

疲れてきて足を止めていても

自分が動いて味方が有利になっても

スコアの上では何も記されない。

自分が踏み出した一歩が味方のプラスになる。

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