鳥羽高校が23年ぶりの決勝戦の舞台にたった
2021インターハイ京都府予選 女子の部。
同じように10数年ぶりに近畿大会の舞台に帰ってくるチームがいる。
京都西山高校が18年ぶりの近畿大会出場を決めた。
今年度は京都開催につき、出場枠が例年の「 4 」から
「 5 」に増えた。
1校増えたので、チャンスも増えるわけであるが、
その分、選手にとっては気持ちの切り替えが求められる大会となった。
もともと5位を狙っているのなら
5位決定戦までの敗戦に対しては心の整理がつくだろう。
しかし、もっと上を目指している場合、
敗戦した翌日に重要なゲームを戦わなくてはいけなかった。
実際、京都西山高校のスケジュールをみると
敗戦後の翌日に勝たなくてはいけない試合が続いた。
5月22日 福知山成美 99 – 58
5月23日 洛西 62 – 108
5月29日 京都明徳 76 – 68
5月30日 西城陽 53 – 60 (5位決定戦)
特に29日の京都明徳戦は勝てば3位の可能性がある試合で
試合の終盤までどちらが勝つかわからない試合であった。
このような接戦の翌日に、さらに力が拮抗した相手と戦いのは本当に難しい。
西城陽高校との5位決定戦では大一番のプレッシャーなのか、
連戦の疲労からなのか、
両チームに普段は絶対しないようなミスが目立った。
重要な試合であるので、内容よりもスコアに対して
意識が向くと、ゲーム展開は重くなりがちである。
そのような重いゲーム展開を打破する時、エース級以外の選手が活躍することもしばしばある。
なぜならエース級の選手の活躍はコーチのゲームプランに入っており、
コーチの想像以上の活躍をする選手が出てきた時、勝利に一歩近づく。
「 信じて使い続けてきた選手が結果を出してくれました。 」( 中澤コーチ)
との言葉通り、この試合は#5杉本選手が第3Qだけで3本のシュートを決めた。
今まで努力してきた3年生が活躍する姿はいつみても心にくるものがある。
( コーチの期待に大一番で応えた#5杉本 )
また今回は練習時間や対外試合の制限があり、
連携を高める時間が無かった。
そのため、1年生5人を総替えで出場させるツープラトンシステムを準備していた。
近畿大会出場のかかる試合で1年生5人での出場。
流石に固さもみられたが、多少のミスは勢いと運動量でカバーした。
試合終了のブザーが鳴り、近畿大会の出場が決まった瞬間、
チームに満面の笑みはなかった。
選手たちが目標としている舞台はもう少し先にあるようだ。
( 画像の無断転載は固くお断り致します )