2021 インターハイ京都府予選 男子決勝戦
洛南ー東山
現在のコロナ禍での暗いニュースを吹き飛ばす素晴らしいゲームとなった。
第1Q 相手の出方を伺いながらも両チーム普段通りのプレイでスタートする。
14-14のイーブンで最初の10分間を終える。
第2Q 東山の3連続ゴールで一気に試合が動く。
#5堀選手のバスケットカウントで始まり、#4西部選手の3Pで0-8。
開始1分で14-22とする。
ここで洛南のタイムアウト。
強豪校のプレイで素晴らしいと感じるのは
タイムアウト後にきっちり流れを変える点である。
タイムアウト後の洛南はテイクチャージやスティールで東山の攻撃の流れを断ち、反撃を開始した。
#8藪田のリバウンドシュートで22-22の同点とする。
( 兄:陽大(同志社大)を彷彿させるリバウンドをみせた#8藪田
「 合わせのプレイを意識している。 」との言葉通り、後半もペイントエリアで得点を重ねた)
第2Q残り6:14
今度は東山がタイムアウト。
洛南の流れを止め、再び試合はこう着状態に。
( 粘り強いプレイの#5堀 20得点中半分がFTでの得点であった)
前半 洛南37-33東山 の4点差で折り返す。
後半も一進一退の展開が続く。
第3Q残り 4:45 東山が#4西部のスリーで逆転すると
洛南はシューター#5大西がすかさずスリーを入れ返す。
シューターの魅力は相手のスリーの後に入れ返す負けん気の強さである。
( 両チーム最多の24得点 #5大西 リバウンドやブロックショットなどプレイの幅が広がった )
42 – 42 試合が振り出しに戻ったところで東山をアクシデントが襲う。
#4西部が治療のため、一旦コートを離れる。
東山はエースの不在をなんとかカバーしようとするが、
6点差まで開いてしまう。
第3Q残り4:10 東山#4西部が治療を終え、コートに戻ると
チームの雰囲気が変わり、
残り20秒のバスケットカウントで完全に息を吹き返す。
56 – 55
( スケールの大きなプレイが魅力の#4 西部 負傷後も存在感をみせた )
第4Q 東山が第3Q終盤の勢いのまま逆転に成功するが
簡単に離される洛南ではない。
途中出場の#7杉信選手や#14西村選手がペイントエリアで強さを発揮する。
残り5:35 東山#7今野選手が5ファウルで退場。
1年生#9竹内選手がコートに立つ。
バスケットパークでは竹内選手の
軽いタッチのシュートに注目していたが、
このプレッシャーのかかる場面でも冷静にシュートを決める。
残り3:13
70-68
試合の最終局面。
ここで洛南はさらにプレイの激しさが増す。
インサイドアタック、ディフェンス、リバウンドで身体を張ったプレイをみせる。
東山も外で点を取りたい場面であるが、インサイド、アウトサイド、バランスよく攻める。
洛南と東山のゲームを観ていて素晴らしいと感じる理由は
技術の高さだけでなく、甘さを断ち切った判断力である。
これが入れば、
これが通れば、
ここで取れれば、、、、
心の誘惑とも呼べるが、
ゲームがハードになればなるほど、
楽な方へ気持ちが流れてしまいがちである。
ところが、洛南や東山の選手は
より高い確率のプレイを選択する。
だから最後の1分1秒まで
緊迫した試合が続く。
最終スコア
洛南 80 – 72 東山
今年度最初の対決は洛南の勝利で幕を閉じた。
インターハイ予選での優勝は実に7年ぶりであった。
インターハイ京都府予選
優勝 洛南高等学校
準優勝 東山高等学校
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