7月2日、3日の2日間に渡って第61回京都府バスケットボール選手権大会が開催された。
同大会は高校(2)、大学(3)、社会人(3)でトーナメント戦を行い、
優勝チームには全日本選手権1次ラウンドの出場権が与えられる。
男子は京都産業大学が5年連続33回目、
女子は5年ぶりに立命館大学が優勝を手にした。
BasketParkでは京都産業大学
#34 藤原 瞭我 選手に注目した。
大学の場合、出身校については高校名が記載されるため
大会プログラムには『 北陸学院 』と記載がある。
そのため、あまり気づかれにくいが、藤原選手は実は京都府出身であり、
南丹市立園部中学校を卒業後、北陸学院の門を叩いたのである。
〝 門を叩いた 〟という言葉通り、
藤原選手はスポーツ推薦ではなく、一般生として入試を受け、北陸学院へ進学した。
中学生の時は個人としては口丹選抜に選ばれていたが、
京都府選抜に選ばれない限り、全国で脚光を浴びることは出来ない。
またチームとしては夏の大会、口丹予選で敗退したので、全国大会に出場する他府県の強豪校からはもちろん
地元京都府の高校からも声がかかることもなかった。
そんな選手が全国的に有名な強豪校へ進学したのである。
もちろん、簡単にプレイタイムを得られるわけもなく、
2年間は試合に出場することは出来なかった。
高校3年生になって、ようやくシックスマンとして
プレイタイムを得ることができた。
高校3年生のウインターカップでは
1回戦 つくば秀英戦 出場時間21:48 7得点
2回戦 福岡第一戦 出場時間16:56 8得点
という結果を残している。
京都産業大学でプレイしている姿だけみると
北陸学院の上手い選手が京産大にきたと思われるかもしれないが、
実はそうではない。
中学3年生の時、高校から声がかからなかった選手が一般入試を受けて北陸学院へ進学し、
努力を重ねてシックスマンの地位を勝ち取り、その経験を活かして、京産大でプレイタイムを得ているのである。