インターハイ京都府予選 女子の部
鳥羽高校が実に23年ぶりの決勝戦進出を決めた。
福知山成美 71 – 80 鳥羽
24 – 21
24 – 20
12 – 26
11 – 13
今大会を振り返ると、シード校の初戦の入り方は非常に難しかったと感じる。
新人戦が中止となり、対外試合の自粛も続いたので、
市部予選を勝ち上がったチームの方が試合に慣れていた。
今回、特別な事情もあるが、
結果だけ見ればベスト8シードのうち3チームが初戦で敗退している。
鳥羽高校も初戦は決して満足のいく試合ではなかったと感じた。
もちろん、対戦相手の京都成章高校の頑張りも光ったが、
決勝戦進出を狙うチームのゲームとしては
課題が残った試合であった。
( 中学生の時から留学生がいるチームと対戦をしてきた#89 津崎
果敢にゴール下に切れ込んだ )
「 ディフェンスは裏切らない 」
強豪と呼ばれるチームが常に上位にいるのは
ディフェンスが安定しているからだ。
奇跡的な勝利にはオフェンスの爆発力が不可欠であるが、
安定的に結果を残すのはやはりディフェンス力が必要である。
インサイドの高さで劣る鳥羽高校は
ディフェンスに活路を見出した。
スコアを見ればわかるように
福知山成美高校と鳥羽高校の準決勝は後半に流れが変わった。
後半から本格的にオールコートでプレッシャーをかけ続け、
自分たちのペースに持っていった。
一か八かのギャンブル的なプレスでは突破された時のリスクが発生するので
長い時間、粘り強くプレッシャーをかけ続けるオールコートプレスであった。
バスケットパーク調べであるが、鳥羽高校のスティール数は「 23 」を記録した。
これぞディフェンスがもたらした勝利と言えよう。
( KBSのテレビ放送の解説も務めてきた冨山コーチ 今年は自身のチームが大舞台に立つ )
決勝戦の相手は京都精華学園。
準決勝も129 – 34 と圧倒的なスコアで勝ち上がってきた。
今大会は無観客での試合が続く。
また中学校では部活が出来ない学校がほとんどである。
このような状況で迎える決勝戦、そして唯一情報を知ることが出来るテレビ放送。
京都のバスケっ子たちの希望となるようなプレイを期待している。