第2回大会 (1955年)の男子 洛北高等学校 女子 京都女子高等学校 以来、
実に66年ぶり京都勢の男女優勝で幕を閉じた近畿大会。
本日は男子決勝戦のゲームレポートをお届けする。
令和3年度第68回近畿高等学校バスケットボール大会
男子決勝戦 洛南高等学校 対 近畿大学附属高等学校
序盤は近大附属ペース。
#5楊選手のドライブ、#8髙畑選手の3Pなどで 5-12 と7点のリード。
取るべき選手が点を取る理想的な展開である。
対する洛南は
#5大西選手がスティールからのレイアップや
得意の3Pで第1Qだけで2桁得点をあげる。
さらに途中出場の#7杉信選手が
ジャンプ力を活かしたリバウンドシュート、3Pを決め、
洛南 23 – 18 近大附属 の5点差で第1Qを終える。
第2Qに入っても洛南のペースが続く。
前日の和歌山南陵との延長戦、そして準決勝東山戦と
非常にハードな試合を勝ち上がってきた近大附属に
やや疲労の色が見え始める。
近大附属はプレイタイムをシェアし、
運動量のある選手を投入する。
しかし、勢いよく仕掛けてくる相手に
洛南の選手は落ち着いて対応する。
前述の通り、近大附属の方が僅差の試合を勝ち上がってきたという点もあるが、
洛南の選手の方が体力的に余裕があるように感じた。
第4Q ラスト6分
洛南 62 – 46 近大附属
16点差にしオールコートで勝負に出るが、
洛南#12星川選手が確実にシュートを決め、
追い上げムードを打ち消した。
最後はお互い選手交代を行い、73-54で試合終了。
洛南高校が3年ぶりの優勝を手にした。
一方、決勝戦の最後は少し足が止まってしまった近大附属であったが
大会を通しては、大阪府1位の実力を遺憾なく発揮した。
【 取材後記:タイムシェア 】
近年、タイムシェアについては重要度が増しているように感じている。
さらに今年は緊急事態宣言下での練習不足から、特に必要と感じる場面と遭遇した。
「 洛南とか近大附属は選手層が違う。 」という声が聞こえてきそうではあるが、
ここでしっかりと認識して頂きたい。
タイムシェアの最大の目的はスタメンを休ませる事にある。
接戦時、7-8番手の選手が特別な結果を求められるケースは稀である。
大半の選手は数分繋ぐことができれば、仕事を果たせたと言える。
では、その数分間を繋ぐことに必要なものは何か?
と考えた時、自分の課題が見えてくはずなのだが、
現場レベルでは「 シュート 」練習に偏りがちである。
シュートの必要性も、気持ちも理解できるが、
味方からの絶好のパスをキャッチミスしてしまう。
そんな場面は何度も見てきた。
自分が試合に出場するために必要なスキルについて、今一度確認してほしい。
タイムシェアが素晴らしい2チームが
近畿大会の決勝戦に進出したのを目の当たりにして
改めてそう感じだ。
大会公式サイト:京都府バスケットボール協会
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