2021年10月31日
ウインターカップ京都府予選最終日。
前日にウインターカップ出場を共に決めた
洛南高等学校と東山高等学校の
京都府ナンバーワンを掛けた熱戦が繰り広げられた。
( 今大会は『 2 』チームに出場権が与えられる )
序盤は互角の戦い。
洛南は#4岩屋選手のドライブや速攻、
東山は#4西部選手のスリーなど
持ち味を活かした出だしとなる。
第2Q、
最終的には2桁得点が5人(岩屋、大西、杉信、星川、西村)となる
洛南のバランスの良い攻めにより徐々にペースを掴んでいく。
( 洛南#10星川選手は#5大西選手と並びチーム最高の17得点 )
東山は途中出場の#13清水選手の速攻、
清水→矢倉のホットラインで反撃を開始する。
第2Q終盤は東山ペースとなり、
洛南 33 – 34 東山
の1点リードで前半を終えた。
後半開始早々、洛南はイージーシュートを2本連続で落とす。
前半ラストの東山の勢いも考えると非常に痛いプレイであったが
ここで陰のビッグプレイが飛び出した。
東山の選手がリバウンドキープしたボールを
洛南#7藪田選手がティップすることに成功する。
それをマイボールにし、#5大西選手にパス。
完全フリーでボールを受けた大西選手がスリーを決めた。
そこからさらに大西選手のジャンパーのバスカンやスリーで
洛南が流れを引き戻した。
第4Q東山は西部選手の1対1を中心に攻めるが、
ディフェンスから得意の早い展開を繰り広げる
洛南との差を詰めるには至らなかっら。
( 第4Qのバスケットカウントは勝利を大きく引き寄せた。#8杉信選手)
最後は洛南の3年生#15廣瀬選手のスリーポイントも飛び出し、
非常に良い雰囲気で優勝を決めた。
「 本戦では洛南にリベンジしたい。 」と試合後#5堀選手が語ってくれた。
今回の敗戦が更なる成長へとつながると確信した。
【 取材後記 】
春先の取材で岩屋選手は
「 今年は去年のようなスター選手はいませんが、その分、しっかりディフェンスして、走って、全員で点を取りたい。 」
と語っていたが、その言葉通りのバスケットを展開した洛南が東山とのライバル対決に勝利した。
全国では留学生を擁するチームとの対戦も予想されるので
さらに進化した全員バスケットに期待したい。
一方の東山は今回は結果にこそ繋がらなかったが
新たな可能性を感じるメンバー構成があった。
ここからの2ヶ月でどこまで進化できるかが非常に楽しみである。
〝 陰のビッグプレイ 〟
本文中でも書いたが洛南#7藪田選手のリバウンドティップが
非常に大きなプレイであった。
本人にとっては決して満足のいく試合内容ではなかったようであるが、
試合の流れを変える非常に大きなプレイであったと感じた。
シューターは得点を決めた後に
調子が上がることが多々あるので、
第2Q出番の少なかった大西選手の
調子を上げるのにも、最高のアシストであった。
もちろん、ポジションが不利な状況で
楽をするために後ろから手を出したり、
身体の接触があればファールになる。
ボールに対して正しくプレイすることが
絶対条件であるが、
チームを救ったボールティップであった。
洛南と東山の対戦では
ため息が出るようなスーパープレイも
多々見られるが
このような陰のプレイ、
些細なプレイにも是非とも注目して頂きたい。
リンク先:京都府バスケットボール協会 高体連バスケットボール専門部
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