U15(中学)バスケット

2021年度 京都府ジュニアバスケットボール選手権 vol.2

2021年度京都府ジュニアバスケットボール選手権 順位( 1-4位 )

男子

優勝 宇治ジュニア

準優勝 Mavericks

第3位 京都フェニックス

第4位 Nexus U15

( スクリーンアウトはどのカテゴリーでも本当に大切である:京都フェニックス:Kamogawa )

(  リバウンド争い :Nexus U15:チーム舞鶴 )

女子

優勝 Team M

準優勝 加茂川クラブ

第3位 CLUB SIGNPOST

第4位 黄檗アストラル

(  高校ではフロアバランスも非常に大切になる : CLUB SIGINPOST )

(  楽しむことも魅力の一つである :黄檗アストラル )

 

【  BasketParkコラム  高校バスケットへの第一歩  】

以前、ミニバスの大会の挨拶で

「 ミニバスは中学の予備軍ではありません。 」という言葉と出会った。

勝つことに重きをおいたバスケットボールを教えるのではなく、

まずはバスケットボールを好きになってもらのが一番という事である。

素晴らしい考え方だと感じた。

ミニバスではたくさんの選手に出場機会が与えられる。

大会トーナメントの予選はリーグ戦から始まるので勝敗に関係なく、2試合は戦える。

よりバスケットボールを好きになってもらう、

楽しんでもらうための土台がミニバスにはある。

今回、ジュニアバスケットボール選手権を通して気づいたことは

クラブチームではバスケットを楽しみながら

「 高校の予備軍 」としてのプレイを身につけることが出来るという点である。

他チームの指導者や、ミニバス時代の指導者に教えて頂けたり、

部活ではライバルだったチームの選手と選抜チームのような気分になったり、

元々、楽しむための要素が非常に多いクラブチームにおいて

自分が身につけたいプレイをイメージすることにより、

高校バスケットで必要な動きを身につけることが可能である。

 

中学で求められていたプレイの一つが高校では出場機会を失うプレイとなる。

中学と高校の大きなの違いの一つに選手層がある。

中学では主力選手が相手を引きつけて、完全ノーマークの選手にパスを投げても、

イージーシュートミスやキャッチミスはしばしば発生する。

中には足を止めたまま、プレイを傍観している選手もいる。

そのような状況を踏まえると、多少強引でも主力選手がフィニッシュにいかなくてはいけないし

指導者もそれを求めているケースが多い。

中学バスケットだけを考えるとそれは正解なのであるが、

選手層が厚くなる高校ではそのようなプレイをあまり求められない。

確率の高いシュートの選択や早いパス回しなど、

チームオフェンスで相手の守備を崩すことが必要となる。

高校に入ってプレイタイムを得ることができない選手は

その変化に適応できていないケースが多く、

中学の時にようにボールを持ってからのプレイや

難易度の高いシュートを必死で磨いてしまいがちである。

ドライブで相手を引きつけて味方にパスを出す。

選手層が厚くなるクラブチームでは素晴らしいシュート力や

合わせの動きができる味方がパスの力を引き出してくれるだろう。

 

 

自分よりも上手い選手とのプレイ

また高校では自分以上に素晴らしいスキルを持った選手と一緒にプレイすることが予想される。

中学生の時は自分が常に起点となっていた選手が、今度は周りを活かすプレイをしなくてはいけない。

スペーシングやスクリーンプレイなどオフボールの動きも求められる。

ボールを一カ所に留まらせるのではなく、素早いパス回しで

ディフェンスを崩しながら仕掛ける必要もある。

全国的に有名な高校の指導者から

「 自分のプレイを見てくださいと個人技のビデオを送ってくる中学生がいるが

こっちが知りたいのはそこ( 個人技 )ではない。 試合でどんな動きをするのかを知りたい。 」という話を伺った。

あくまでそのチームの話になるが、

中学生がアピールしたいプレイと高校の指導者が求めているプレイに

ギャップが存在してるわけである。

様々な地域の選手が集まるクラブチームでは

自分より上手い選手や同じくらいのレベルの選手と一緒に練習できる可能性は高くなる

部活動での自分が中心のバスケットから

周りの選手と連携するバスケットへ転換する良い機会である。

 

 

インサイドプレイ

高さについても部活動の選手よりもサイズがある選手と一緒に練習できる可能性が高い。

インサイドプレイヤーなら自分と同じくらいの身長の選手とプレイできたり、

ドライブに対してのヘルプディフェンスの高さを体験できたり、

新たな経験ができるのではないか。

またスクリーンアウトの重要性やリバウンドに競ること、

ティップすることの価値などにも気づくことが出来るかもしれない。

 

コロナ禍において試合観戦の制限が出てしまい、

中学生が高校生の試合を観戦できる機会が失われた。

今の中学生にとっては高校でのプレイがイメージしにくい分、

クラブチームでのプレイをじっくり研究してほしい。

 

ボールをもらう前はどんな動きをすれば良いのか。

ボールをもらったあとはどのような選択肢があるのか。

オフボールでどんな動きをすれば得点につながるのか、味方は動きやすいのか。

シューターを活かすには、、、ビッグマンを活かすには、、、

また守るときはどんな動きが必要か。

そして、それらのプレイをするために練習の時に、

どんなことを意識すれば良いか、自主練ではどんなことに取り組むのか。

 

大切なことなのでもう一度書くが、

クラブチームを通じて高校バスケットで必要な動きを身につけることができる。

 

最後に念の為に断っておくが、

クラブチーム>部活動 というわけではない。

あくまで現状の部活動とクラブチームが混在し、

多くの選手が部活動で選手登録をし、

引退後にクラブチームで本格的に活動を始める選手が多い状況を考えた上で、

部活動引退後の8月から翌3月までの期間に

高校で活躍するためのプレイをクラブチームで意識的に学ぶのが良いではないかという話である。

 

2021年度 京都府ジュニアバスケットボール選手権 vol.3へと続く。

リンク:2021年度 京都府ジュニアバスケットボール選手権 vol.1

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