本日3月1日は多くの公立高校の卒業証書授与式が挙行される。
そこで今回は公立高校で最も印象に残っている選手を紹介させて頂く。
京都府立鳥羽高等学校 #58造作 双葉 選手
鳥羽のインサイドの要として活躍してきた造作選手。
ゲームを観ている段階では、身長が170cm中盤のプレイヤーだと感じていた。
ところが試合後に他の選手と並ぶと、フォワードの選手と身長がほとんど変わらないことに気がついた。
プログラムでは造作選手が165cm、金丸選手が164cm、西山選手が163cmとなっていた。
165cmというサイズでインターハイ京都府予選 準優勝、ウインターカップ京都府予選 第3位のチームの
インサイドプレイヤーとして活躍できたのは特筆に値する。
プレイの特徴としてはインサイドで身体を張ることができる選手である。
相手インサイドプレイヤーの守備やスクリーンアウトを1試合を通して頑張ることができる。
またウインターカップ京都府予選 決勝リーグ京都両洋戦では22得点も記録しており、
得点力も発揮している。
そして最も驚いたのはバスケットをやり始めたのが中学に入ってからという点である。
バスケットボール歴6年目でインターハイ京都府予選の決勝戦の舞台に立ったのだ。
ここ数年のバスケット界の個人技の向上は目を見張るものがある。
小学生のうちから多彩なプレイをみせる選手も多く、
中学や高校バスケットでインパクトを与える選手の大半はミニバス経験者である。
しかし、『 上手い選手 』と『 チームを勝利に導く選手 』が
イコールにならないのがバスケットボールの面白さであると筆者は考えている。
インサイドアタック、ペイントエリアでのボールの繋ぎ、カバーディフェンス、リバウンドなど、
『 勝利 』を掴むための重要なポイントが個人スキル以外に複数存在している。
指導者が身長の高いインサイドプレイヤーを欲しがるのが何よりの証拠である。
造作選手はインサイドプレイヤーとして身長は決して高くはないが、
献身的な『 勝利を掴むための動き 』を身につけていた。
インサイドを頑張ることの大切さをプレイで教えてくれた。
また中学からバスケットを始めても、活躍することができるという希望も与えてくれた。
バスケットボールを頑張っている選手にプラスになることを願って。