高校バスケット

第68回近畿高等学校バスケットボール大会_京都府代表_京都府立山城高等学校_#2

近畿大会での山城高校のプレイを参考に
高校で活躍できる選手像を紹介する今回のシリーズ。
第2回はインサイドプレイヤーについてである。

#2 『 インサイドプレイヤー 』

山城高校のインサイドの要は
183cmの妹尾選手である。

高校のセンターとしては決して高くはないが、
身体を張って献身的なプレイをする選手である。

最大の魅力は「 リバウンド 」であり
スコアには載らない 「 競る 」ことの大切さを教えてくれた選手である。

ディフェンスの立場になってイメージして頂きたい。

スクリーンアウトを全力でした後、
競りながらディフェンスリバウンドを取ったとして、
その後、まず気をつけることは何か。

私は「 ボールの保持 」であると考える。

競り合いの中でリバウンドを取った直後は
背後に相手がいる状態であり、
他の選手がボールを狙ってくるかもしれない。

また全力でジャンプした後なので
体勢も完璧ではないことが多い。

ガードへの早いパス出しも確かに重要であるが、
それよりも一番はボールの保持である。

つまり妹尾選手のようにオフェンスリバウンドに
何度もチャレンジすることにより
ディフェンスはボール保持に集中し、
結果的に相手の攻守の切り替えを遅らせる効果があると考える。

スコアに載らないしんどいプレイを
1試合通してやり続けられる選手は
相手にとって嫌な存在である。

次に魅力的なことは運動量である。

スクリーンプレイを始め、
ペイントエリア以外での動きが目立つ。

ガードへのプレッシャーが強まれば
スリーポイントエリアまで出て、パスを繋いだり、
時には自らスリーポイントを打つ。

前回の記事
ガード陣のインサイドアタックについて触れたが、
インサイドプレイヤー繋ぎの動きは
周りの選手が力を発揮できるのにも役立っている。

センターはゴール下からゴール下まで。

と言われるようにガードよりもセンターの方が
単純計算では走る距離は長い。

しかも、ボディコンタクトを強いられながらの
プレイが続くので体力的にも負担は大きい。

実際、インサイドのプレイを嫌がる選手もいる。

また、疲れた時は足を止めて
ボールウオッチャーになる選手もいる。

しかし、しんどいプレイは
その分、得られるものも大きい。

インサイドが安定しているチームは
結果も安定してくる。

【 取材後記 】

先日、全国大会に出場したことがあるチームの指導者の先生と
お話をさせて頂く機会があった。

将来を見据えて早い段階で
外回りのプレイを覚えさせるよりも
まずは中で勝負することが大切というお話を伺った。

先生のお言葉を借りると
【 ディフェンスを背負ってプレイできる選手は強い 】
そうである。

そしてキャリアの中で徐々にシュートエリアを広げ、
シュートの確率を上げていく方が活躍できるというお話であった。

それを聞いて真っ先に頭に浮かんだのが
妹尾選手であった。

中学生で身長が180cm前後の選手の中には
高校生になった時のことを見据えて、外回りのプレイをかなり磨く選手もいるが
妹尾選手はインサイドのプレイを実直に頑張る中学生だった。

中学のインサイドプレイヤーとしては申し分ない選手であったが、
同じようなプレイが高校で出来るのかと聞かれれば未知数であった。

それから3年経った今年、
京都府ベスト4チームのインサイドプレイヤーとして大車輪の活躍を見せてくれた。

インサイドを粘り強くプレイすることの価値を
3年かけて教えてくれた。

またアウトサイドも非常に好調であった。

育英戦ではスコア上は3Pが0本だったが、
3Pライン付近のシュートを何本も決めていた。

まさしくインサイドを粘り強くプレイして
シュートエリアを広げていった選手である。

オフェンスリバウンド取った後、
一息つく間も無く、ガード、フォワード陣がすぐ打つアウトサイドシュートに対しても

「 (中で身体を張ることは) 仕事ですから。 」

と答えてくれた。

( 世の中のセンターの中にはガードの早打ちに対して不満を抱く選手もいる )

記録参考:京都府バスケットボール協会

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