さあいよいよ明日、ウインターカップが開幕する。
今回は初出場の京都両洋高等学校(男子)を紹介する。
2022年10月29日島津アリーナ。
京都の高校バスケットの歴史が動いたと言っても過言ではない1日であった。
2022ウインターカップ出場枠が『 2 』であったため、
京都府予選ではベスト4チームによる総当たりのリーグ戦が行われた。
第1戦で洛南に30点差以上で敗れてしまい後がない京都両洋と
京都精華学園に僅差で勝利した東山の試合は最後まで手に汗握る大接戦となった。
ゲームの序盤は互いに譲らぬかたちに。
京都両洋エースの#11森、シューター#12所、
一方の東山は2年生エース#4 佐藤、#5瀬川と
決めるべく選手が決める展開であった。
特に東山#4佐藤は昨年のウインターカップ本戦でみせたアウトサイドではなく
インサイドアタックの意識が素晴らしく、大会を通じて成長を感じた。
実際にこの試合も終盤まで東山のリードが続いた。
第2Qでは東山は最大12点差をつけ、さあ一気に点差をつけるという時間帯に
京都両洋が粘りを見せて差を縮めるという展開であった。
( 2年生の#8齋藤 インサイドへのアタックだけでなく、コツコツ磨いてきた3Pが要所で光った )
東山の7点リードでスタートした後半。
東山は再び2桁点差にするも、京都両洋も粘りをみせる。
#7森川の活躍や#4谷の速攻で逆に1点差まで詰め寄る。
( ガッツ溢れるプレイでチームを鼓舞し続ける#4谷 )
しかし、東山も簡単には逆転させない。
佐藤、瀬川、#7角野が得点を決め、5点リードで最終クオーターへ。
総力戦の様相を呈する中で、特筆すべきは京都両洋のベンチメンバーだと感じた。
ベンチの層の厚さで言えば東山の方が上かもしれないが、
ことインサイドアタックに関して言えば、京都両洋に一日の長があった。
( 途中出場でも自分のプレイを発揮した#14 小川 )
( ボール運びの安定感とフロアバランスで貢献した#5田村 )
ベンチメンバーとのタイムシェアは京都両洋の特徴の一つである。
逆転に繋がった第4Qの#12所の3連続3Pはタイムシェアによる体力の温存があってこそではないかと感じた。
( 3P 6本を含む20得点の#12 所 )
接戦での選手交代時に、自分のプレイを出来ない選手は少なからずいる。
また逆に周りを頼らずに、自分のプレイに偏ってしまう選手もいる。
京都両洋はコーチから選手への信頼と選手同士の信頼が良い影響を生んでいると感じた。
( チーム最多24得点の#11森 終盤もドライブや速攻で活躍した )
ウインターカップ本戦では
桜丘高校(愛知県2位)との対戦となる。
普段通りの勢いを東京でも発揮して頂きたい。
12月24日(土) Fコート 17:20 京都両洋 ー 桜丘
( 決勝リーグでは引退している3年生も応援に駆けつけた )