近畿大会男子決勝戦
洛南高校ー近大附属高校
洛南#4岩屋選手と
近大附属#7東選手のマッチアップに注目した。
実はこの二人、京都精華学園中学校の
元チームメイトである。
京都精華学園中学校の男子バスケットボール部第一期生として
中学3年生の全中ではベスト4に進出している。
今回、紹介させて頂くのは単に元チームメイトの対戦だからではない。
スリーポイントシューターからの変貌を遂げたからである。
中学生の時の東選手は、代名詞のスリーポイントを
高確率で決めるシューターであった。
当時の精華学園中は
試合に出ているメンバー全員が170cm以上という時間帯もあり、
リバウンドからの速攻は相手チームにとっては脅威であった。
その中で東選手のスリーポイントは
速攻、アーリーオフェンス、セットオフェンスと
どんなシチュエーションでも存在感抜群であった。
中学時代の印象では岩屋選手が万能タイプ、
東選手はスリーポイントに特化した選手であった。
今回の近畿大会で実に3年ぶりの再会となるのだが、
どんな選手に成長しているのか大会前から注目していた。
結論からいうと、
ゲームメイク型のガードになっていた。
正直、非常に驚いたが、同時に納得もした。
『 大阪1位のチームでスタメンを勝ち取る 』
為に必要な要素を考えると、ゲームメイク力は重要である。
なぜなら大阪で優勝を狙うようなチームには
もの凄い得点力を持った選手がいる可能性が高いからである。
実際、近大附属には
楊選手、髙畑選手というスコアラーがいるので
二人を活かすことができる選手にチャンスは訪れやすい。
アウトサイドシュートよりも
ゲームメイク力を磨いた東選手が
プレイタイムを勝ち取っていた。
また興味深いのは
3月の京都交歓の時に岩屋選手も
パスについての重要性を語ってくれた点である。
中学時代、全国の上位で得点力を発揮していた二人が
高校ではゲームメイクに対して高い意識を持つ選手に
成長したわけである。
リンク先:京都府バスケットボール協会近畿大会スコア
【 取材後記 】
BasketParkでは選手の紹介はもちろん、
〝 成長 〟に繋がる話題もお届けしている。
最近ではインサイドアタックや
リバウンドについて記事を更新した。
今回〝 高校バスケットを生き抜く術 〟に
新たに〝 ゲームメイク 〟を追加したい。
ゲームメイクについて
一言で説明できるものではないが、
中学生時代スリーポイントシュートで
注目を集めた選手が
ゲームメイク力でプレイタイムを得ているという
事実を伝えたい。
(左から岩屋選手、東選手、辻選手:京都精華学園中出身)
インターハイでの活躍を楽しみにしている。